ランプコントローラーとはどんな仕事をしている?航空管制官との違いは?

ランプコントローラーとは?
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ランプコントローラーの仕事とは?
ランプコントローラーの業務内容としては、無線を使用して空港内の 航空機の誘導 がメインの仕事ということ。 ランプコントローラーの業務内容
管制官とランプコントローラーの受け持つ範囲の違い
受け持つ範囲 | |
航空管制官 | 滑走路と誘導路 |
ランプコントローラー | 駐機場付近のエリア(ランプエリア) |
成田以外の空港であれば滑走路・誘導路・ランプエリアの指示を全て航空管制官が担ってます。
参考までに、滑走路:飛行機が離着陸するために使用 誘導路:滑走路⇔駐機場へ移動するために使用 ランプエリア:駐機場⇔誘導路を含む場所がランプエリアと呼ばれるエリア。
何故成田ではランプコントローラーが居る?
なぜ成田空港だけが、ランプコントローラー業務があるのか?というと、- 多くの駐機場があること
- 航空機の走行路が複雑であること
- 空港の規模に対して滑走路が2本で混雑時は航空機の離発着が集中する
成田ならではの事情
成田空港の場合
便数が多い(1日600便前後)
滑走路が2本と少ないために航空機の混雑が発生
空港の作りが複雑
道を迷うと行き止まりになる構造な空港。
となれば、業務エリアを分ければ負担も軽くなりますし、それぞれの業務に集中できるので効率的な運用が可能になるという理由で成田空港ではランプコントローラーの仕事があるということです。
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ランプコントローラーの具体的業務
通常、他の空港で航空管制官が担ってる範囲の一部をランプコントローラーが担ってます。 ランプコントローラーの業務
- ランプコントロール
- スポットコントロール
ランプコントロール
航空機は定刻になったら勝手に出発することはできません。必ず航空管制官に出発の許可を取ってから動き始めます。
また、航空機は自機では後ろに下がれません。これを可能にするのが、航空機前方に横付けした車(トーイングカー)を使って航空機を押す(プッシュバック)ことで誘導路へと出られます。
このプッシュバックも、事前に航空管制官の許可があって初めてプッシュバック作業をすることができます。
パイロットと管制官が英語で会話するワケ
成田空港で国際線が運航してるからという訳ではなく、航空機のパイロットと航空管制官(ランプコントローラー)との会話は全て英語で行われます。パイロットと航空管制官が英語で会話する理由
仮に特定の言語で管制官とパイロットが会話をしていたとした場合、時に運航の状況が危険な時もあるかもしれません。
そのような時にローカル言語で会話をしていたら、他のパイロットが内容が分からずに危険をスグに察知できません。
他機の状況をいち早く知る という意味合いでも、国内線のフライトであっても、国際線のフライトであっても「航空管制官とパイロットの会話は全て英語」ということ。
スポットコントロール
航空機をどの駐機場に入れるか?は事前にスケジュールが組まれてますが、
補足
スポット=駐機場
このスポット変更もランプコントローラーの業務内容の一つでもあります。
スポットの運用管理と一言でいっても、実際はそれぞれの駐機場に止められる飛行機の機種が決まってるケースもあります。
そのような限られた条件下で、どの航空機をどこの駐機場に入れるか?を効率的に捌く重要な役割を担ってます。
成田空港のランプコントロールは誰が行う?
NAA(成田国際空港株式会社)という民間の会社の、 運用管理部に所属する社員 がランプコントロール業務を担ってます。 航空管制官は国家公務員ですが、成田空港のランプコントローラーはNAA(成田国際空港株式会社)の民間会社に所属することになります。ランプコントローラーになるには?
ランプコントローラーも航空管制官も同じくパイロットと英語で会話するために英会話力は必須。また 航空無線通信士という資格 も必要になります。こんな人が向く
管制官と同じくランプコントローラーも空という3次元空間で物事を処理するため、空間把握能力が高い方が良いです。
また、ランプコントローラーがパイロットと共通する事柄として、1点集中型ではなく、複数の事柄に注意を向けられる力がある方が業務がスムーズにいくでしょう。
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